小倉の滝

群馬県の滝・中之条町

小倉の滝

 四万温泉周辺には個性的な滝が多数存在しますが、その中で一番印象に残っているのが小倉の滝です。

 何といっても、末広がりの優美な流れは眺めていて非常に心地良く、誰もが心穏やかになること間違いなしです。

 落差は25m、水量もあり周囲の木々との調和や独特の岩肌を流れる複雑な水の軌跡が印象的です。

 マイナス要素としては、滝を眺める場所が遊歩道最奥の一点に限られ、「滝前で移動できない」「同じような撮影画になる」「クマとヤマビルへの注意が必要」なことでしょう。



滝巡りの話  第10話 『 厄介者との出会い 』



 今回は山に入る際に便利な忌避剤についての(どうでもいい)お話


 四万温泉周辺の滝巡りの際には、二つの生物への対策が必要だ。それは 熊とヤマビル 、当然ながら  は人間より強大であり、万が一出会ってしまったら命に関わる怪我を負うことも覚悟しなければならないが、有り難いことに四万温泉周辺の遊歩道には手造りの  が多数設置(小倉の滝だけでも数カ所)してあり、とにかく 鳴らしまくる ことで十分対策になる。


 一方、 ヤマビル は体が小さく(数センチ程度)、強く擦るように踏みつけてしまえばイチコロ、もし運悪く全身の至る場所を吸血されても、流血状態を長時間放置しなければ命を落とすことはない(素人の想像で断定できませんが・・・)だろう。
 ただし、このヤマビル、小さい体にもかかわらず、音もなく取り付き大切な血液を貪るだけでなく、運よく気付いて取り払ったとしても、流血が続くという嫌な相手なのだ。幸いなことに、私は今までこの厄介者の被害を経験したことはないが、何度か登山靴から這い上がろうとしている状態を目にしているので、いつか洗礼を受けることになるのかもしれない。その洗礼を免れるための対策として忌避剤があり、四万温泉では 塩水 の入ったスプレーが遊歩道入口に設置され、 納得できるまで吹き付ける ことで対策になる。


 私は ヤマビル対策として市販の専用忌避剤 (一般的な虫除剤の成分を強力にしたもので、登山ショップ等で販売)を使用している。自身の経験で今まで被害に遭遇していないことから、一定の効果は実証済、忌避の主成分は一般向であれヤマビル専用剤であれ ディート という化学物質であり、専用剤は濃度が高く(国内では濃度上限がある)設定されているようだ。とても便利な虫除け剤だが、気になることもあるにはある。


 それは、私が感じた ディートの負の側面 である。どうも ディート含有の虫除剤を使用すると自分自身が不快な気分になる ことに気付いた。それは、成分が穏やかな通常の虫除剤でも感じるのだが、更に濃度の高いヤマビル専用忌避剤ともなればその度合いが増し明らかに気分が悪くなるので、 私の身に何らかの影響を及ぼしている ことは間違いない。


 もしかして、 私は虫なのかもしれないが・・・、とにかく通常の虫除けについてはディート含有剤の代わりに ハッカ油を使用 することにしている。ディート使用剤と比較すると、忌避効果は低下するも気分が悪くならないのは有り難い。ただ、ヤマビルが生息する地域を訪問する場合は、ヤマビル専用忌避剤に頼らざるを得ないため、訪問自体を躊躇する状況もあり悩ましい・・・。


 ヤマビルに限らず蚊やアブ・ブユ・スズメ蜂など不快な虫との遭遇は嫌 なもの、歩行中は何とか遣り過ごせるが、撮影等じっとしている状態で攻撃されるとイライラして落ち着かない。駐車場所から近ければ殺虫剤の使用も可能だが、さすがに山の中まで持ち歩きたくない。しばらくハッカ油ばかり使用していたが、それ以外にも自然由来のものや、新たに国内で認可された、 安全性の高い薬剤『イカリジン』含有で、ディート不使用 の虫除け剤が2016年に市販されたので、今後色々試しみたいと思っています。


 山歩きでの厄介者、皆様はどのような対策をされているのでしょうか?
  経験に基づくとっておきの方法等ありましたら、是非とも教えてください♪



  ( 第9話 ← 目次 → 第11話 )


【アクセス情報】

 駐車場(数台)あります。序盤は林道でその後は遊歩道利用、滝までは35分程度です。
 林道の橋が流されたようですが、復旧したようです(平成27年5月時点)

 駐車場は利用せず林道を更に先に進むと、遊歩道手前に数台の駐車スペースあり(時間短縮も可能)



群馬県一覧に戻る