摩耶の滝

群馬県の滝・中之条町

摩耶の滝

 落差は20mと記載された案内板と25m表記の板がありましたが、どちらにせよ深い谷間を一気に落下、激しい水音が鳴り響いています。

 観瀑台は滝から非常に近い位置、滝壺は乗り出して覗き込まないと見ることが出来ません。また、非常に限られた範囲のため、撮影した画像が似たようなものになってしまうのが少し残念。

 とはいえ非常に深い谷、遊歩道が無ければ滝に近付くことさえ困難な場所、整備して頂いただけで感謝です。


【 摩耶の滝の伝説 (案内板より)】

 ここから五里ばかり川下の『五社天狗』という所に仲の良い夫婦がおり、子供が欲しくて毎日神仏に祈っておりました。

 するとある日、この天狗様のお告げがあり、このお告げのとうりに湯に入りながら薬師様に七日間お祈りすると玉のような女の子が生まれました。名を仏にあやかり『摩耶』とつけました。

 摩耶は大きくなるにつれて美しくなり、摩耶姫と呼ばれ縁談がたくさんきますが気のりがしません。

 ある日、近くの不動様へお参りに行くと、そこでふしぎなおばあさんに逢い、日向見の奥の滝へ行くように教えられ、そこへ行ってみると鹿を追って男が山から出てきました。今まで見たことない立派な男で、話をしていくうちにお不動様の引き合わせと意気投合し結ばれ幸せな家庭をつくりました。

 このことが評判になり、美しい摩耶の名をとり、この滝を『摩耶の滝』と名づけました。後に不動像を作り滝不動と呼び今は薬師堂の境内に安置しております。



滝巡りの話  第8話  「平常心」


 摩耶の滝での撮影中、間違いなく背後に気配や音を感じ、振り返るも全くその存在が確認できない。 不思議に思いながらも再び気配が・・・。撮影に集中すべきと思いつつ振り返ってしまうのは自然な反応、どうにもならない。時には本当に野生動物がこちらの様子をうかがっていたりして?


 さて、一連の動作を繰り返し、「またかぁっ」と反射的に振り返ると、すぐ真後ろに・・・

 『 白熊ぁ! 』 っと思ったら、温泉宿の浴衣にサンダル姿のおじさん。
 「 ぁっ、ぉっ、ぉおはようございます 」


 一瞬ですが本当に熊に見えたおじさん、軽装ながら幸いヤマビルの被害から免れているようでしたが、もしヤマビルに吸血され、血だらけの浴衣姿で登場されたら、それこそ熊より怖いかも?

 熊が背後から近付いてくることはないとはいえ、浴衣のおじさん相手に驚いてる状況、本物の熊に遭遇したら、平常心 を保っていられるのだろうか?


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【アクセス等】

国道353号線⇒ 遊歩道(約1.3km)⇒ 滝前(遊歩道入口から30分弱)

摩耶の滝遊歩道案内図

専用の駐車場はなく、遊歩道入口近くの路肩に停めました。
遊歩道は舗装こそされていませんが、良く整備されており 迷うことはありません。
とはいえ山道です、滑りやすい箇所多数、足下には十分ご注意ください。
遊歩道途中と滝前に、休憩所が設けられています。

【注意】

 熊とヤマビルへの対策が必要
 ヤマビルに血を吸われても傷跡程度で済みますが、熊は命に関わります

 【クマ対策】

  遊歩道途中に何箇所も釣り鐘とハンマーが設置されています
  全て鳴らしまくりましょう!出来れば熊鈴常備しましょう


 【ヤマビル対策】

  遊歩道入口に塩水スプレーが用意されていました(常備かは不明)
  他の人が利用することも考慮しつつ、納得いくまで吹き付けましょう
  市販忌避剤あれば尚可
  私は「ヤマビルファイター」を使用しています。


注意看板


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