白糸の滝

【小菅川支流白糸沢】 山梨県の滝・小菅村

白糸の滝(秋)1白糸の滝(秋)2
白糸の滝1 白糸の滝2

 落差36m、ご覧の通り深い森の中を一直線に流れ落ちる姿は素晴らしいです。

 前回は緑葉に満ち溢れる時期に訪問(3枚目と4枚目の画像)し、水量豊富で迫力がありました。

 今回は彩を期待して秋に訪問(1枚目と2枚目の画像)、水量は控え目でしたが所々色付いており、趣の異なる姿で出迎えてくれました。

 同じ滝でも時期や水量により全く違う雰囲気、しばらく写真も撮らずにボーっと眺めながら、
 「砂利道は嫌だったけれど、再訪して良かったなぁ〜」と口ずさんでいる自分がいました♪



【 現地案内板より 】

 「白糸の滝」は、昔「今倉の滝」(昔この地の小字が今倉であった)と呼ばれていた。明治十年(1887年)時の藤原県令(県令とは現在の知事)が小菅村を視察し帰路、大菩薩峠を越える際にこの滝を見学した。
 高さ三十六メートル 水量は少ないながらも深山幽谷の断崖から滑り落ちる真清水が一条の白い糸のようである。その美しさから、この滝を「白糸の滝」と命名したといわれている。

 また、この滝には次のような言い伝えがある。この滝の滝口には、水の色さえ変わって見えるという程深く渦巻く淵があった。ある日のこと、村の若者がその淵に大きな石を投げ込んで帰った。数日後、再びその淵に来てみると驚いたことに、投げ込んだはずの石のすべてが淵の外にならべられていた。それ以来この淵には、龍が住んでいてその龍の仕業だと信じられるようになった。
 その頃、村は夏になると例年のように水不足で困っていた。当時の小菅村の宝生寺の住職、藤原方丈がこの淵に行き一心に祈り、手にした経本を投げ込むと不思議なことに大粒の雨が降ってきた。そして一陣の風と共に淵の底から龍が姿をみせ、人々の驚きを尻目に巨体をくねらせながら谷川を踊るようにくだって行ったという。不思議なことにこれより小菅村には水不足になることは無かったそうです。また、現在も龍が使ったという「お手玉石」が残っている。



【 アクセス等 】

 県道508号線は序盤は舗装路ですが、途中から砂利道になります。
 私はノーマル車高のセダン車で訪問、ゆっくり走行で特に問題ありませんでした。
 ただし、狭い箇所多数、落石・水溜まりなど、運転に注意が必要です。

 滝専用の駐車場があり、遊歩道が整備されています。
 滝までは遊歩道入口から歩いて5分弱程度と近いのですが、傾斜がある上に滑りやすいので足下注意。


【 併せて訪問したい近場の滝 】

 この滝の近くに 『 雄滝 』 『 カルメクボの滝 』があります。