仁三郎の滝 (舞姫滝)
栃木県・那須塩原市
落差は10m弱、周囲はやや開けた場所、歩道は滝壷の周囲をグルッと周るように整備され、滝を様々な角度から眺められます。
乙女のように見えるかどうかは別にして、遠方からの流れが末広がりに放たれる軌跡に独特の美しさを感じます。
特徴的なのは滝壺に立つ大きな岩、滝を遮り邪魔といえば邪魔なのですが・・・、逆に一度見たら忘れられない不思議な滝壺です。
【 現地案内板より 】
舞踏場のような滝壺の上に流れ落ちる滝が、白いスカートをまとった乙女のように見えることから名の付いた滝です。
滝を最初に見つけた人の名をとって仁三郎の滝とも言われています。
【 遊歩道案内板より 】
スッカン沢の名前の由来
目の前を流れる沢はスッカン沢と呼ばれ、この歩道に沿って流れています。
この沢は場所によって青白く見えることがあり、これは、スッカン沢が高原山のカルデラ跡を水源とし、鉱物や炭酸等の火山の成分が多く含まれる水が流れているためです。
そのため、かつては、この沢の水が辛くて飲めないことから「酢辛い沢」等と呼ばれ、この呼び方がなまって今の「スッカン沢」になったと言われています(栃木県)
【 アクセス・遊歩道入口看板 】
三通りの方法があるようですが、私は雄飛の滝線歩道ルートを選択しました。
遊歩道入口
遊歩道は良く整備され歩きやいですが、決して御気楽滝ではなく、最低スニーカーは準備すべきでしょう。
スッカン沢沿いにこの滝の他「雄飛滝」、鹿股川(桜沢)沿いに「雷霆の滝」「咆哮霹靂の滝」がありセットで楽しめます。
雄飛の滝線歩道は咆哮霹靂の滝と雷霆の滝の間で前山八方ケ原線歩道と合流、左に行くと咆哮霹靂、右に行くと雷霆の滝になります。
他のルートについての実地状況は不明。
地図を見ると前山八方ケ原線歩道を北側塩の湯温泉から南へ登るコースと南側の学校平から北へ下るコースがあるようです。
ただ、滝巡りを考えた場合は雄飛の滝線歩道(スッカン沢沿い)が効率的と思われます。