銚子ケ渕
静岡県の滝・小山町
足柄古道(林道戦返り線)沿いには四つの滝が連続して存在しており、「①縁結びの滝・②頼光対面の滝」に続き、③番目に現れるのが、この渕です。
落差は小さいながら開放感のある清々しい場所、ボーっとするなり水辺で遊ぶなり、お好きな場所でお好きなように(笑)
訪問時は草木が芽吹く前だったこともあり、色気の少ない寂し気な状況でしたが、夏場になればもっともっと良い雰囲気になっていることでしょう。
この渕は林道からも見える位置にあるので、とっても手軽に楽しむことができます。
【 現地案内板より 】
昔、花嫁が厳粛な祝言の最中に「おなら」をして大笑いになった。年若い初な嫁はこれを深く恥じて席にいたたまれず抜け出して、銚子を抱いてこの渕に身を投げてしまった。
その後、女の履いた草履が時々水の面に浮かぶので、村人達は恐れ地蔵像を安置してねんごろに弔ったので、再び浮かんでこなかったと云う。この悲しい物語りを忘れるために、里人はこの池を縁結び「銚子ケ渕」と名付け伝えたので、良縁を望む多くの男女が池に願をかけ成就したと伝えられている。 (足柄史跡を守る会)
【 アクセス等 】
頼光対面の滝を後に、「林道戦返り線」を更に進むと、右側に案内板と同時に渕も見えます。
なお、渕までの道程は未舗装で少し凸凹気味、幅も狭く先への不安もあったため、私は嶽之下宮奥宮の駐車場から歩きました。
結果的には普通車でも何とか進めると思いますが・・・、停めるスペースが乏しいので、進入・駐車は自己責任にて判断してください。