五色滝(五色の滝・五色ケ滝)

ドンドコ沢】 山梨県の滝・韮崎市

五色滝(ドンドコ沢)五色の滝(ドンドコ沢)

 落差や水量で比較すれば、五色滝に勝る滝は数多く存在していると思いますが、この滝と対面した際の印象はそれらの比較を超越した強烈なものとなりました。というのも、滝は標高2000mを越える場所、日頃の滝巡りとは違い高低差1000m以上も登らなければならないため、疲労度はダントツ、ただ、大変なだけに瞳に捕らえた際の感動もダントツです。

 白糸の滝から登山道に戻り更に先へ進むと、五色滝へ向かう分岐に出ます。群生するアザミのトゲに何度か痛みを感じながらも、ドンドコ先へ進むと滝の上部が見え隠れし期待感は最高潮、疲れなど何処へやらとばかりに足取りも軽くなります。20分程でアザミの茂みを抜けると視界は一気に広がり、間髪入れずに「ウォー!」と感嘆の叫びが体の中から自然に溢れ出てきました。

 青木鉱泉から五色滝までは非常に大変でしたが、疲れなどあっという間に吹き飛ばしてくれるような素晴らしい滝と対面し、とにかくバンザーイ(笑)


小技滝  さて、落ち着いて見渡すと滝前で先客2名が急いで出発の準備を始めていました。多分、私のバンザーイ雄叫びが谷間に響き渡った(変な人が来たと思って避ける)ため、場所を譲ってくれたのでしょう(笑)
 早速大岩に登って滝を見上げると全身に迸る飛沫が舞い降りてきて、火照った身体を冷ましてくれます。周囲を見渡せば先程の先客が遠方から写真を(おそらく「変な人がいた」とブログの記事にしようと)撮影し始めたので、今度は私が急いで退散(笑)

 その後、少し離れた場所でおにぎりを囓りながら、途中の沢で補充した水分を補給、誰もいなくなった五色滝を独占状態で眺めていました。15分ほど眺めていると、数人が滝下にやって来て滝に見とれています。そんな中、男性が大岩に登り撮影を始めたので、そこをちょっと失礼して撮影させて頂きました。基本的には滝写真の中に人が写り込んだ画像(一番上の画像)は掲載しないのですが、あえて滝の規模を感じて頂けるように掲載しました。改めて見ても、この滝の規模に物凄さを感じます。

 本題の滝ですが、落差が70M程もあるため滝壺は存在せず、また標高2000m以上の場所にあるとは思えない程の水量、圧巻の岩壁に加えて流水の軌跡美、また私が重要視している滝前の雰囲気も最高、素晴らしい景観が広がっています。

 ドンドコ沢にある他の滝は観瀑スペースすら狭い範囲に限定されますが、五色滝付近はほとんど傾斜もなく非常に開けており自由度抜群、ゴロ寝するなり、滝に打たれるなり、弁当を食べるなり、雄叫びを上げるなり、お好きな場所でお好きなように(笑)

 小技的で気に入ったのが、上部で一度岩にぶつかるあたりから、本流から逸れて一筋横に流れているの滝(←左画像)、この滝がとってもカワイイです。

【アクセス情報】

 中央自動車道韮崎IC⇒ 国道20号線⇒ 青木鉱泉(駐車料1日750円)⇒ ドンドコ沢登山道
   ⇒(1.5〜2時間)⇒南精進ケ滝 ⇒(45分〜1時間以上)⇒ 鳳凰の滝 ⇒(1時間〜??)⇒白糸の滝 ⇒(40分〜??)⇒五色滝

 上記は参考タイムです(登山道状況は、他の山登りサイト等を参考にされたほうが詳しいと思います。)

 青木鉱泉からの行程ですが、私は朝の6時30分に出発、とりあえず南精進ケ滝鳳凰の滝はパス、白糸の滝で30分程撮影して五色滝着が午前11時頃でしたので、白糸の滝での撮影時間を除くと、片道で正味4時間前後の行程でした。
 青木鉱泉からの行程で一番キツイのが、鳳凰の滝白糸の滝です。白糸の滝からは序盤はキツイ登りですが徐々に傾斜は緩やかになり、五色滝分岐からは沢沿いの緩やかな登りです。

 下山については、私は日帰りのため五色滝を正午頃には出発し、午後1時15分頃に鳳凰の滝で15分程、2時15分頃に南精進ケ滝で滝巡りの方と出会ったため30分程度の滝見の後、青木鉱泉には4時前に到着しました。やはり下山は短い時間で済みますが、段差が激しい為に膝への負担が増し、やや足が痛みました。尚、登山道は踏み跡もはっきりしていましたので迷う事はないと思いますが、出発前に青木鉱泉で写真撮影を頼まれた集団に、下山時の鳳凰の滝付近で再度出会いましたら、「いやぁ、下で迷ってしまって・・・」とのことで、いったいどこで迷ったのでしょう?

 さて、4箇所の滝巡りのみの所要時間を考えた場合、往復で8時間程度(滝前滞在時間は除く)になり、なるべく早い時間に出発する事が必要ですし、天候にも注意が必要です。韮崎市内は晴れていても五色滝付近は標高2000Mを越えていますので、時によっては天候は様変わりすると考えられます。以前に白糸の滝まで登った際に南精進ケ滝では晴れ間が見えていたのに、みるみる雲が広がり鳳凰の滝ではモヤがかかり、白糸の滝は全く見ることができず、当然更に上の五色滝も断念し、苦い思いをしました。登山がメインでも当然晴れているほうが良いとは思いますが、滝巡りがメインで滝を見ることができなかったならば、それこそ意味がありませんので・・・(笑)

 言うまでもありませんが、青木鉱泉から1000M以上も登ることになりますので、食料や水分補給の準備も万全にしておきましょう。といってあまり準備しすぎるとザックが重くなり負担も増大します。水については途中に沢を渡る場所が数ケ所ありますのでそこで補充できると思います。勿論水は冷たくてとっても美味しいことに加えて、タダで飲み放題です(笑)水の安全性は確認していませんが私は大丈夫でした。本流の水は鳳凰小屋の使用水が混じっている事も考えられますが、途中の沢は問題ないと思います(断定はできませんが、他の登山者も利用していましたので・・・)

 余談ですが、山慣れた方であれば日帰りで鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)を縦走することも可能のようですが、この滝から更に1時間程登った場所にある鳳凰小屋で一泊される方が多いようです。下山時に出会った中年の男性は、日帰りで鳳凰三山縦走中との事で、あっという間に私など抜き去さられてしまいました。いやはやあまりの健脚には恐れ入りました。




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