トウトウの滝
島根県 奥出雲町
【 現地案内板より 】
三沢川は、延長が七・三キロメートルで、大字高尾野間に端を発し、流域面積一三・一平方キロメートルを擁して北流し、大字三沢の各集落を貫いて終端は東に向きを変え、平水量毎秒〇・五トンの水が、この「トウトウの滝」となって一級河川斐伊川に合流する。
「トウトウ」の呼名については、その起源を知る由もないが、往時は流域に樹木が多く繁り、水量も豊富でトウトウと流れていたものと思われ、滝壺に落ちる水音が周囲にこだまし、その響きからとも思われるが、何れも定かなことはわからない。
地元では、通称「ドウドウ」の滝と、親しみをもって呼んでいるが、土地台帳等公簿の上では「トウトウ」の地名が明らかである。
この滝は水辺から見上げると、真向いの山が天を突き、山腹から吐き出す豊かな水は、深山幽谷の瀑布を思わせて、四季おりおりの表情がある。水底の岩石には小規模ながら、幾つかの甌穴も見られ、滝の右岸岩壁には、苔を頼って植物ユキノシタが自生し、夏季変形五弁の白と淡桃色の鼻をつけて趣きを添える。
【 アクセス等 】
道路から愉しめる御手軽滝
路肩スペースあり