蔦の淵

愛知県東栄町

蔦の淵
蔦の淵

 誰が名付けたか「奥三河のナイアガラ」と呼ばれ、落差10m、幅30m、大千瀬川の途中を涼しげに流れ落ちています。
 落差は小さいものの、幅が非常に広く特徴ある岩肌も加わり中々の見応え、一見の価値はあります。

 私の訪問時は水量の関係から幅一杯に流れ落ちる状態ではありませんでしたが、滝壺もご覧の通り大きいので、増水時には豪快な迸りを堪能できるのでしょう。
 加えて、前方は勿論のこと、左右そして滝壺にも近づく事が出来ますので、様々な角度から楽しむことが出来ます。


 東栄町役場に近い上、付近には東栄温泉(一番上の写真の右側)などの施設があり、開発感に生活感も加わって自然度的にはやや見劣りする面もありますが、逆にアクセスは楽ですので、誰でも気軽に訪れる事が出来てとっても便利です。


 余談ですが、私の持っている道路地図にも掲載されていないこの滝、偶然にも別の滝でお会いした方に「是非とも見に行かれてみては」と紹介され、何と現地まで道案内して頂き辿り着いた滝です。
 現地到着後も展望ポイント案内、更に、この滝を眺めながら食事が出来るお店まで紹介していただき、天然物のウナギ、ニジマスのお刺身等、美味しい食事に楽しい旅の会話も加わって、大変思い出深い滝巡りとなりました。


【 現地案内板より 】

 ここ「蔦の渕」の滝頭は柱状節理を示す堅い珪化安山岩(火成岩)であり、滝壷は軟らかい黒色泥岩である。
 軟らかい泥岩は固い珪化安山岩より早く風化・浸食されてけずりとられ、滝壷となった。
 このように地形に差別のできる侵食を差別侵食という。




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