片鞍の滝(背戸峨廊)

福島県の滝・いわき市

片鞍の滝(背戸峨廊)片鞍の滝(背戸峨廊) 片鞍の滝(背戸峨廊)片鞍の滝(背戸峨廊)

 落差は15m程度ですが、なんといっても末広がる滝筋は実に美しいです。滝壷も浅いながらとても広く、様々な角度からの眺めは変化があり、「いつまでも眺めていたい・・・」そんな雰囲気が漂う、単に落差だけでは比較できない厚みを感じさせてくれます。

 一番下の画像に、丁度今から梯子を登ろうとしている人が写っていますので、滝の規模を感じられるのと同時に、背戸峨廊では滝の横に必ずと言っていい程取り付けてある梯子もお分かりいただけると思います。

 木々が緑に覆い尽くされる時期ではありませんでしたが、写っている梯子が草木に覆われ隠れてしまう時期は、更に美しい眺めとなることでしょう。

 余談ですが、釜ん淵下流の滝と片鞍の滝の間はやや距離があります。感じとしては釜ん淵下流の滝までが前半戦、片鞍の滝を過ぎ、竜門滝までが中盤戦、竜門滝から後半戦と言えると思います。


【 アクセス等 】

 県道41号線(JR磐越東線江田駅付近)⇒ 背戸峨廊入口
駐車場は江田駅と、遊歩道入り口にあります(↓画像は 遊歩道入り口の駐車場)

駐車場
時期によっては早い段階で満車になってしまうかもしれません(トイレあり)

案内板
案内板

コース案内 注意書等

 全コース8.4km、標準タイムが4時間半、私は撮影及び途中出会った方との会話を含め予定を大幅にオーバーの8時間程度かかりました。

 観瀑及び撮影に時間をかけなければ5時間弱と思われますが、梯子や鎖場が頻繁にあり、危険箇所も多いので余裕をもって行動する必要があります。感覚としては登山道というよりも、必要最低限に抑えた梯子や鎖など少し手の加わった沢登りといった感じで、場合によっては足元が濡れます。岩を掴みながらの進む場所もあり軍手等用意されるといいと思います。


 全体を通して山登り初心者な私が問題なく進めましたので、特別厳しい行程ではありません。ただし、気を許せば危険と思われる箇所は無数に存在し、安易な行動は禁物。

 ということで、背戸峨廊滝群はお手軽な滝ではありませんし強烈な規模の滝はありませんが、個性溢れる無数の見事な滝と深山幽谷の雰囲気が漂う渓谷美が随所に感じられ、個々の滝ではなく渓谷全体が訪れた者に強烈な印象を与えてくれることでしょう。


 地図上のマークは背戸峨廊入口付近です。


東北地方 一覧に戻る