景ヶ島九折滝
静岡県の滝・裾野市
滝単体としては落差が小さいことに加え、水量も訪問時は乏しく、ちょっとビミョ〜な感じでしたが、何といってもこの奇岩群は迫力があり中々の見応えです。
削られた岩肌を眺めていると、増水時の水流が目に浮かぶと伴に、悠久の時の流れを感じます。
滝と名付けられたこの場所以外にも、同じような谷間が縦横無尽にあり、何ともいえない不思議な空間が広がっていました。
地図で見ると一帯は生活圏ながら、右岸側は住宅が無い上、一歩足を踏み入れれば自然の雰囲気に満ち溢れ、生活感を感じない場所です。
【現地案内板より】
景ヶ島は、集塊岩や溶岩流が侵食されたもので、奇景をもって知られている。清流は、神楽岩(かぐらいわ)・牛潜岩(うしくぐりいわ)などの間を曲折し急瀬や深淵になって、景ヶ島の奇勝を作っている。
この景ヶ島の中に、観世音を本尊にして、依京寺が建てられている。境内のいたる所に、苔むした石仏や石塔が立ちならんでいて、往時の盛況を偲ぶことができる。
依京寺は、役小角、行基、空海などにまつわる事跡を伝え、開基は空海といわれ、本尊観世音像も空海の策と伝えられている。
また、西行手植の松といわれるものもあり
「ひさたへて我が後の世を問へよ松 あとしのぶべき人もなき身を」
という西行の歌が残されている。
景ヶ島の下流に屏風岩がある。高さ20数メートルの屏風状の岩は明瞭な柱状節理を見せている。
市指定文化財(名勝地)・昭和四十三年六月十七日・裾野市
【アクセス情報】
入口付近に路肩がありますし、反対側に何台も停めることができる立派な駐車場があります。
入口からは階段を下りてすぐ、あっという間に滝前です。