五竜の滝
静岡県の滝・裾野市
地図を見ると非常に都会的な場所にある滝なので、「いったいどんな滝なのだろう?」と色々と勝手に想像していましたが、想像していたよりも豪快な滝で驚きました。
太陽が出ていたので、雄滝はどこから見ても虹が見えたのが印象的でした。
ただ市街地ということもあり、写真では人工物は避けて撮っていますが、滝上に民家の屋根が見えたりしますので、自然度的にはちょっと・・・。
開発についてですが、観光地化されているというか、住宅地開発というか、何となく市民の憩いの場みたいな感じでお年寄りから小さな子供がはしゃぎ廻っているのがとってもいい光景でした。
とにかく住宅街にあるので公園の駐車場の目の前にマンションが建っており、いつもの滝見とはひと味違いました。
近くには東名高速、国道246号線などもありアクセスは抜群、気軽に楽しめる滝です。
【 現地案内板より 】
約一万年前の新富士火山三島溶岩流の末端に形成された滝で、玄武溶岩流の断面が観察できる貴重な学術資料です。
滝の高さ12mの間に溶岩流が重層し、地下水が溶岩の中から出てくる様子が分かります。
本流にかかる大きな滝は三条の滝を雄滝、東側の小支流にかかる小さな二条の滝を雌滝といい、滝にはそれぞれ左から、雪解、富士見、月見、銚子、狭衣という名がつけられ、これが五竜の滝の名の語源になっています。
この付近は以前佐野瀑園と呼ばれ、五竜館というホテルも建てられていて、皇族方も来訪されました。
また、新田次郎・若山牧水もこの地を訪れ、新田次郎は小説「蒼氷」を執筆し、作品の中に舞台となった五竜の滝や愛鷹山があります。
若山牧水は五竜館に宿泊し、歌集「麦の秋」・「野なかの滝」・「渓間の春」を創作しました。