坊滝(増間七滝)

千葉県南房総市

坊滝(増間七滝)
坊滝(増間七滝)坊滝(増間七滝)
坊滝(増間七滝)

 増間ダムの上流、増間川には大小七つの滝(下流から「前蔵引の滝」「後蔵引の滝」「薬研の滝」「狩人の滝」「乙女の滝」「乙坊の滝」「坊滝」)が存在し、増間七滝と呼ばれています。

その増間七滝の中で一番落差が大きく、この場所を訪れる最大の目的だったのがこの坊滝です。
 若干水量に物足りなさを感じたものの、落差は約25m、存在感もあり中々の観応えです。
 更に、滝の流身は向かって左側と右側に分かれ、左は直下しやや激しく、右は末広がりの優しい流れで趣も異なり、一粒で二度美味しいといった感じでしょうか。
 岩肌もゴツゴツして荒々しい事に加え、右から左下への鋭い切れ込みも印象的です。



 マイナス要素としては、時期が悪いのかいつものことなのか、水が少し濁っていました。  下流にある増間ダムの水も濁っていたので、どちらかといえば後者でしょうか。
 訪問時はそれなりに水量がありましたが、時期によってほとんど滝の水がないこともあるようなので、その点もマイナスかもしれません。

 尚、増間七滝は「坊滝」と「前蔵引の滝」が一般向けと言われており林道から遊歩道整備、他の五滝(「後蔵引の滝」「薬研の滝」は林道からそれぞれ独立した入口、他三滝は入口が同一で川に下りてから移動) は林道に手造り案内標識があり下へと続く踏み跡、トラロープ&梯子と経験者向きとなっています。
 当初、現地の状況を見て可能であれば訪問しようと思っていた五滝、結論として唯一、 後蔵引の滝 だけは林道から少し降りた場所なので問題なかったのですが、他の四滝は諦めました。
 勿論、せっかく訪問したのですから見たいという気持ちはありましたが、ロープ&踏み跡があるとはいえ急な崖、更に濡れていたため滑りやすく私には危険と判断しました。


【増間七滝における未訪四滝について・・・】

 最初に訪問した「薬研の滝」踏み後(林道から約100m直下)を中盤位まで進み、左下方への移動の際、左手で人の頭くらいの岩を掴んだ際に岩がズルッと落っこちてしまい数十メートル滝下へ・・・、数秒後に岩が川に落ちる大きな音。
 左手に体重移動をしかけてすぐ、右手で掴んでいたロープと踏ん張っていた両足が残っていたため問題ありませんでしたが、もし左手が左足だったらと思うとゾッとします。
 もう少し身軽であれば何とか行けそうでしたが、単独訪問かつ背中に背負ったザック(カメラやレンズ、三脚、2リットルのペットボトル他)の重さと、滑りやすい足下の状況を考え更に先へ進むことへの強い不安と危険を感じ、その場で引き返しました。
 「狩人の滝」「乙女の滝」「乙坊の滝」も一歩も進んでいないので詳細はわかりませんが、入口から見下ろして同じような状況だったので、残念ながら訪問しませんでした。

 上記は山登り経験が浅い管理人の訪問談であり参考にならないかもしれませんが、一般的に言われている通り、坊滝、前蔵引の滝(後蔵引の滝はそれほど危険ではない)以外は ある程度経験がない人は近付くべきではない! というのが感想です。
 余り注意喚起し過ぎるのもどうかと思いますが、 御気楽気分ではとても危険! ですし、安易な判断は事故に繋がりかねないので、あえて記載しました。
 経験のある方も訪問される際には十分気をつけてください。 


【アクセス等】

県道88号線 ⇒ 県道258号線 ⇒ 坊滝・増間ダム入口(看板あり) ⇒ 増間ダム ⇒ 徒歩40分弱

 滝は林道沿いにあり車でも訪問できますが、一部を除き舗装されておらず、部分的に非常に荒れていたのでセダン車では厳しいです。
 オフロード仕様であれば滝の傍まで進入可能ですが、一般車進入禁止看板があり自己責任で。
 林道を歩く場合には88号線沿いに大日山(だいにちやま)遊歩道駐車場があります。
 私は訪問前に情報がなかったので、林道に進入し、舗装路から砂利に変わる前(増間ダム真横)で駐車し歩きました。
 ただ、林道序盤は荒れていないのでセダン車でも更に進入可能で、少し砂利道を進むと駐車スペースがいくつかあり、時間短縮も可能。



千葉県に戻る