天河滝

 日本の滝百選・田立の滝 

長野県の滝・南木曽町

天河滝 日本の滝百選・田立の滝 
天河滝 日本の滝百選・田立の滝 

 天河滝は田立の滝群を代表する滝で、この滝が日本の滝百選に選ばれた理由の大部分を占めていることと思います。

写真だとこの滝の迫力を伝えきれないのですが、落差40mの幅広の岩壁から流れ落ちる滝を直下から見上げれば、堂々としているという一言では表現できないほどの圧倒的な存在感があります。


 流れ落ちる水の軌跡も素晴らしいのですが、やはりこの滝の魅力を強調しているのは、幅広の花崗岩の岩壁にもあるように思います。
 通常は滝口はV字型に削られるのですが、硬い花崗岩は削れられる事を許さないかのごとく滝口は真っ直ぐに横に伸びています。
 加えて、この滝の迫力は、滝口まで登ると更に増す事になり、滝口から恐る恐る視線を下に向ければ、高所恐怖症気味な私でなくとも足が震えてしまうのではないでしょうか?
 勇気のある方ならば滝口に立つ事も可能と思いすが、滑落の危険もあるのでご注意を・・・


【 現地案内板より 】

 田立の滝は古くは雨乞いの滝とも言われ、干ばつの時雨乞いに登る以外は固く入山を禁じられていました。
 これはこのあたり一帯が尾張藩の留山(伐採が固く禁じられていた山)となっていたためです。
 たまたま当地の宮川勝次郎翁はこの天下の絶景を秘めおくに忍びずと山霊のたたりを恐れる村人たちの反対を受けながらも、山道の開発に努力し、明治44年にようやくその完成をみました。
 以来観光客も年と共に増え婦女子も気軽に登山できるようになりました。
 その後、本多静六林学士は、滝とともに滝上の渓谷は正に日本の代表的景勝であると折紙をつけられました。
 大正14年には日本百景のひとつとなっていっそうの名を高め、昭和22年には滝上にある天然公園も含めて長野県立公園に、また昭和49年には長野県の名勝にも指定され今日に至っています。


【 アクセス等 】

中央自動車道中津川IC ⇒ 国道19号線 ⇒ 田立の滝粒栗駐車場


 田立の滝粒栗駐車場田立の滝登山道入口
 駐車場は大規模とは言えませんが、それなりの広さがあります。
 遊歩道は序盤はキツイ傾斜もなく整備されていて歩きやすいですが、後半は木で作られた梯子のような箇所を通りますので、濡れている場合にはとても滑り易いのでご注意を・・・


 駐車場 ⇒螺旋滝(約45分)⇒洗心滝 ⇒ 霧ケ滝(約50分)
  ⇒天河滝(約60分) ⇒不動滝(約70分)⇒龍ケ瀬(約75分)
   ⇒鶴翼滝(約80分)⇒そうめん滝(約85分)⇒箱淵(約90分)


なお、螺旋滝は本道から少し外れた場所にあります。
 洗心滝は気付かず通り過ぎてしまったようです(笑)


  所要時間は目安です。途中の滝を眺めた場合には全く異なりますので余裕をみてください



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