神奈川県の滝・相模原市(日本の滝百選)

早戸大滝

色付いた早戸大滝



夏の早戸大滝滝壺 冬の早戸大滝滝壺

見晴らし台からの眺め

 神奈川県に在る日本の滝百選、東京からも近い位置にありながら、遠く険しいのがこの早戸大滝。

 落差50m、別名「まぼろしの大滝」と呼ばれ、滝前にある岩壁が滝を隠し全体は一望できません。

 それとは別に、滝までの険しい道のりに、まぼろしと呼ばれる所以があるのかも?


( 低画質 360P / 中 480P /高画質 720P)



( 低画質 360P / 中 480P )

 駐車場所から二時間弱、山道を辿り、渡渉すること数回、ようやく目的の滝がチラリと目に入った瞬間、ここまでの疲れが一気ニ吹き飛びます。ただ、そこからは滝の上部しか見えません。

 当然ながら、ここまで来て滝壺を見ないわけにはいきません。

 改めて気を引き締め直し、ご厚意によって取り付けられたトラロープを頼りに右岸を木の根を掴み登ると、少し見晴らしのいい場所に辿り着きます。

 それでも滝手前には岩壁に隠れた部分が・・・。
 滝壺まで行けるとの下調べ情報通り、先に踏み跡があり、覚悟を決め滝壺へと向かいます。

 下段の滝口を横切るように対岸に渡ると、見えなかった部分がついにその姿を現します。

 そこから見上げる早戸大滝は堂々と威厳に満ち溢れ見事なもの、「ここまで頑張ってよく来たな!」っと、滝がささやくのを聞いたのは、私だけでしょうか?

 滝の迫力に圧倒されながら、良く見ようとガレ場を登り見回すのですが、どうしても手前の岩壁が邪魔をし全てを見ることが出来ず、正に「まぼろしの滝」と呼ばれるにふさわしいと感じました。


【 大雨と雨乞う 】(旧案内板より)
 ある年の夏、日照りが続き農作物がほとんど枯れてしまい、困った村人は毎日集まって話し合いました。
 そのうち、一人の老人が、「大雨にわらじと馬の骨を投げ込めば雨が降ると聞いたことがある。滝へ行ってみよう」といい、翌朝、村人はわらじと馬の骨をかついて大滝に出かけていきました。そして、それらを滝に投げ込みました。
 すると、急に雨雲がわいてきて大粒の雨が降り、農作物もどうにか助かり村人は大変喜びました。昔からこの滝は「雨乞いの滝」と言われています。 (津久井町郷土誌より)

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【アクセス等】神奈川県相模原市緑区鳥屋
所要時間は舗装路から砂利道になる駐車場所から90分から120分程度
宮ケ瀬湖湖畔の県道64号線⇒ 早戸国際マス釣り場⇒ 丹沢観光センター(閉鎖)⇒ 舗装路終点⇒ 駐車

【 注意 】

 当HPでは、一部を除き判別不能な道を通るような滝は紹介していませんが、早戸大滝は別です

 ※ 掲載情報を基に訪問し、被った事故や不利益について一切責任を負いかねます
   訪問に際し全て自己責任にて、かつ十分な安全確保をお願いいたします

 以下に、簡易的なアクセス方法を記載していますが、状況は保障できません
 地元の渓流釣師の話では、「雨が降ると物凄い流れで危険」との事で、天候(局地的豪雨等)にも十分な注意が必要
 水は少なくても危険な箇所が多数ある上、途中の簡易的な橋も頻繁に流されていたりします

 日頃から山登りや滝巡りをされていれば、それ程の危険はないですが、思わぬ怪我を被る可能性を否定できません。
 訪問を考える場合には、下記項目を念頭に置いてください。
  @ 観光滝ではない
  A 登山である(登山道及び踏み跡はあるが、一部不明瞭な箇所も存在)
  B 渡渉(川を渡る)・遡行(川を下流から上流にさかのぼる)区間があり、足下(場合により膝まで)が濡れる


 ※ 夏場は ヤマビル への対策が必要

 吸血されたとしても生命に問題ありませんが、「出血が止まらない」「跡が残る」等の状況に陥ります。
 『  』が有効ですが、市販忌避剤あれば尚可 私は「ヤマビルファイター」を使用しています。
 以前に出合った地元釣師から「木酢液」が良いとの情報を得ましたが、ニオイが・・・。

【 林道区間 ( 舗装路 ・車両移動 ) 】

宮ケ瀬湖を過ぎるとトイレがないので、必要な方は
宮ケ瀬湖ふれあいの館」を利用すると便利
(⇒地図の「」参照)

早戸国際マス釣り場を過ぎるとすぐに落石警告看板とともに関係者以外通行止ゲートあり
(ゲートは開いている時と閉まっている時があるようです)
マス釣り場を過ぎれば交通量はほとんどありません。

更に進むと丹沢観光センター(現在閉鎖)
更に進むと橋がありますので、その手前の道路脇に駐車

⇒地図の「」参照(ここまで全て舗装路)

【 林道区間( 砂利道・徒歩 ) 】

駐車場所からは徒歩(林道)⇒ 伝道

橋を渡ると舗装路から砂利道に、そのまま進んでもいいのですが、橋を渡ってすぐ左側にショートカット道(←地形図赤線・踏み跡)があり、利用すれば少しだけ短縮できます。

滝入口
↑画像は伝道

【 案内板 】 「伝道」に設置
案内看板(伝道)
(画像提供: Wind Ripple様 )

【 登山道区間 】

伝道 ⇒ 丸太橋(最初の早戸川渡渉)

 林道の終点が伝道。ここから登山道になります。
 「オオタキ入口→」と書かれた手作りの赤い札、その通りに登山道へ。

 小さな沢を横切り、急な登りを超えると小屋がありその後は平坦な登山道。壊れそうな木の橋などを渡り、先に進むと急に下りになり早戸川が見えてきます。そこには簡易的な丸太があります(流される場合あり)

 丸太橋が早戸川を渡る最初の場所、渡渉地点最大水量

 丸太橋が流されていた場合、この場所で渡渉できれば、この先でもおそらく渡渉可能。もし、渡れないようであれば、安全上引き返すのが無難と思われます。

【 早戸川遡行区間 】 丸太橋 ⇒ 雷平 ⇒ 早戸大滝

 徒渉する箇所には赤のビニールテープが木に巻きつけてあります。徒渉後は踏み跡があり、それを頼りに進みます。基本的には沢を進めば辿り着けます。おかしいなと思ったら周りを良く見てテープが巻きついた木を探せば、大体見つかると思います。渡渉箇所には小さなケルンなども、周囲を良く見てください。

途中の岩と注意書

【その他】 途中には、岩場がありトラロープなどを頼りに進みます。徒渉は8箇所程度、無理して石を飛び越え、転んで怪我する位なら、靴を脱いで渡ったほうが安全?
 以前は10箇所程度の渡渉でしたが、少し減ったようです。
 ロープを掴む箇所もあるので軍手等あると便利です。

 靴について、登山靴・沢靴・長靴の選択肢が挙げられますが、何が良いかは各々で違うと思いますので、おまかせします。というのも、早戸で出会った人の意見が全く違う・・・。

 オフ会では序盤は登山靴で、渡渉地点から沢靴に履き替える併用派が多数でしたが、途中に出合ったおじさんは、裸足で渡っていました。ちなみに私は登山靴、橋が流されていなければ、濡れませんし・・・。一応、念のため長靴や沢足袋もザックに用意していましたが、履き替えるのが面倒なので渡渉時には洗濯も兼ねて登山靴でジャブジャブ(笑)

 ということで、訪問する場合には足下が濡れる事を念頭に置いて選択して下さい。

【感謝】 橋が流された場所で休憩していると、森林組合の方が来て丸太を手際よく補修していました。

 尋ねてみれば「手前の丸太(最初にある丸太橋)は仕事でやっているが、この橋はボランティアだよ」との事でした。
 既に徒渉した後(ちょっと残念)ではありましたが、補修現場を見ることができたのは偶然でした。

 このような方々のお陰で滝巡りができるのだと、三人の方に感謝の意を伝え、その場を後にしました。
 この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

補修作業

【関連リンク】  参考サイト、オフ会にて御一緒させて頂いた方のHP


 写録の旅人  野うさぎ.net  YoshiのHomePage  滝の道

しつこいですが、改めて【注意】

 早戸大滝までの道程は登山道や踏み跡が存在、リボン等の目印もあり道に迷う程ではありません。日頃から山登り等をされていれば何の問題もなく辿り着けると思います。ただし、思わぬところで転倒、動けるようであれば問題ありませんが、怪我の程度が重い場合には危機的状況に陥る可能性があります。

 実際、平成25年に早戸大滝の撮影目的に訪問された方が転落し、動けなくなる事象が発生しています(一週間後に無事救出)
 訪問には十分な注意・万全の装備をお願いいたします。

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