線ヶ滝

群馬県の滝・南牧村

線ケ滝

下流の狭い谷間 滝口から滝壺まで一直線、曲がったことは絶対に許さないかの如く、筋の通った流れが印象的です。滝壺は小さいながら、力強い水の流れを受け止め、その激しい音色が滝の迫力を盛り立てています。

 更に、滝壺から溢れだした流れは狭い岩の間を通り抜け、下流からも激しい水音が鳴り響き水量以上の迫力、絶壁そのものの見応えも十分です。

 遊歩道入口からは2分で滝前、観瀑は上部から、更に螺旋階段を下り滝壺からも眺められます。


【 看板より 】

 線ヶ滝は別名仙ヶ滝と言う。伝説によると往昔当地に絶世の美人お仙と言う娘あり。若衆の羨望の的であった娘となったが、髪を結うことができず、姑に叱られ悲しさの余り髪結い道具を持って、滝上より飛び込み入水する。その後、毎夜丑満時にお仙のすすり泣きが聞こえる。滝の高さは35m「仙ヶ滝の青嵐」として星尾八景の一つである。(南牧村)


◆ 線ヶ滝は、南牧川の支流、星尾川の流れをきってほぼ東西に走る断層に沿って形成された断崖にかかる滝である。滝をつくる直立した岩壁やその附近の地層は、秩父中古生層の代表的な岩石の一種であるチャートからなっている。滝の落差は約30m余りで黒灰色の岩壁を白い一条の直線を描いて落下する。この滝は、四季を通してとだえることがない(南牧村教育委員会)


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